アレクサンダーテクニークでよく使われる言葉のプライマリーコントロール。
”頭ー首ー背中の適切な関係性”のことを指します。
背骨の上で頭がバランスが取れていて、背骨が長く、背中が長く広くあると、プライマリーコントロールが働くということですが、実際、自分の動きをよく観察してみると、背中を短く、狭くすることがあります。例えばスマートフォンを両手で操作している時、肘を体に寄せて胴体の幅を狭めていたり、椅子に座っている時に背中が丸くなって、その影響で首のあたりが短くなっていたり。このように、”頭ー首ー背中の関係性”が適切でない時、呼吸もしづらくなりますし、体も疲れやすく、時には痛みを感じることもあります。分かっていても、スマートフォンの持ち方、椅子の座り方など、気づかないうちにいつものやり方でやってしまうことがあると思います。正しいと思っている姿勢をしても、いつのまにかまた間違った姿勢に戻るといった経験、誰にでもあると思います。
私の経験上、自分が地面とどのように関わっているか、空間に対して自分がどう関わっているか、自分の身体に起こっている動き、自分の考えや感情の移り変わりなど、つまり身の回りとの自然との関係性を考えることで、バランスが取りやすくなります。
自分の気づきを使って、自然に対してチューニングしてみると、正しいvs間違いではなく、自分の中にある自然な動きと外にある自然が、”頭ー首ー背中の適切な関係性”を教えてくれます。
文章だけでは分かりにくい感覚かもしれません。もし、もう少し深く理解したい方は近くのアレクサンダーテクニークの教師からのレッスンを受けてみることをお勧めします。
写真は家のベランダで見つけたブロッコリー。
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